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物(物権と債権の違い)

⑵ 物権は物に対する権利であることは前述しました。これに対して債権は、契約によって債務者に一定の義務を発生させるもので、人に対する権利と

されています。この点から物権と債権の間には根本的な相違があります。

物権は誰に対しても主張できる権利つまり絶対権であり、債権は債務者という特定の人に対してのみ主張できる権利つまり相対権といわれます。

このことから物権には他人の妨害を排除する機能が認められていますが、債権には妨害排除の効力は認められないのが原則です。

⑶ 物権には排他性がありますが債権には排他性がありません。物権の排他性というのは、同一の物の上に同一内容のの物権は成立しないということ

です。例えば、すでに地上権の上に設定されている土地について重ねて同一内容の地上権を設定することはできません。

これに対して同一の債務者に対し同じ義務を2つ負わせることができます。

例えば俳優AがB劇場に出演背する契約をした後、C劇場に同じ時間に出演する契約をした場合、AはB劇場とC劇場に出演すべき2つの義務を

負うことになります。

現実にはどちらか一方が実現できず損害賠償金を支払うことになるわけですが、

⑷ 物権の性質として一物一権主義があります。これは①1つの物の上には1つの物権しか成立しないということと、②1つの物権の客体は

1つの物であるというという、2つの意味で用いられます。

①の例としては、1台の自動車についてはAの所有権しか成立せず、Bの所有権が成立することはないということです。

これは先に説明した物権の排他性からくるものです。②の例としては、1台の自動車の一部、例えばハンドルだけに1個の所有権は成立しないし、

また数台の自動車の上に1個の所有権は成立しないということです。

⑸物権の効力として優先的効力というものが認められています。この効力は物権相互の関係に関するものと物権と債権の関係に関するものとに

分けられます。①物権相互の間では先に成立したものが同じ内容の後の物権に優先します。

たとえば、抵当権設定後にさらに抵当権を設定しますと、これは二番抵当権となります。

ただ、優先順位を下位の権利者に対して主張する場合には、対抗要件として抵当権の登記が必要となります。

抵当権だけでなく他の物権の変動、たとえば土地の譲渡は対抗要件を備えないと、後に譲渡を受け対抗要件を備えた者に対抗できません。

②物権と債権が併存している場合には、物権が優先するのが原則です。

例外として、不動産貸借は債権ですが、登記をすれば後に成立した物権に優先します。

 

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